2010年全国高考(大学入試)が7日、スタートした。長年の受験勉強を耐え抜き、「戦場」に駆けつける受験生は957万人。彼らのほぼ全員にとって、人生で初めて迎える「試練の場」だ。受験生の減少に対応するため、教育部は募集人数を増やしたため、今年の平均合格率は約7%アップする見通し。
今年は、「国家中長期教育改革・発展計画綱要(2010-2020年)」の実施1年目だ。教育部大学入試センターの載家干主任によると、今年の大学入試では、綱要の条件に基づき、評価制度が改定されたという。入試センターは、入試関連実務と課題の両面から教育計画綱要の要求を貫徹する方針。今年の大学入試は、この大前提のもとで、募集要項、募集人数、選考方法、試験場の安全などあらゆる点に関心が集まった。
昨年、海南、山東、広東、寧夏、江蘇、遼寧、天津、安徽、福建、浙江、上海の11省(自治区・直轄市)が、省独自の試験問題を作成する方式を採用したが、今年はさらに、北京、黒龍江、吉林、陝西、湖南の5省(自治区・直轄市)が同方式で試験を行った。
高等学校における新課程改革は2004年、海南、広東、山東、寧夏の4モデル地域でスタート、これら4地域では2007年に新課程による大学入試が行われた。2010年中に、全国で高等学校の新課程改革が実施され、2013年には、全国で新課程に対応する新しい大学入試が実施される。
教育部関連部門はこのほど、広大な受験生に対し、真面目な態度で試験に臨み、試験には誠心誠意打ち込むよう注意を促した。同時に、試験中の違反行為が発見された場合は、関連規定によって厳重な処分が行われ、信用情報システムにも記載されることを強調した。
「人民網日本語版」2010年6月7日