このほど発表された『2010年中国人材白書』によると、全国の蟻族の人数は100万人を超え、北京だけでも10万人以上いるとした。
蟻族(ありぞく)とは、2000年代後半以降に急増している、大卒でありながら良い給料の職に就けない若年者層のことである。蟻族の若者は主に22歳から29歳で、北京などの大都市の郊外の村落で暮らし、住居はいわゆるシェアハウスです。月平均家賃は377元(約5000円)、平均居住面積は10平米と、環境は決してよくない。
同白書は、大都会と地方都市の格差を縮小し、大卒者が地方へ戻り易くすることが蟻族問題の根本的な解決法だと指摘した。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年6月25日