中国社会科学院新聞伝播研究所は北京で7日、国内初の新メディア青書「2010年中国新メディア発展報告」を発表した。青書によると、国内オンラインゲームの市場規模は、2009年に310億8000万元、2012年に686億2000万元、世界市場シェアは46.9%に達する見通し。
オンラインゲームに関する青書の記述内容は次の通り。
専門家は、オンラインゲームの暴力化傾向に大きな懸念を抱いている。オンラインゲームの暴力化はますます高まっており、「言葉による攻撃」から「武器を持たない団体攻撃」まで、その方法もエスカレートする一方だ。
青少年は、オンラインゲームの暴力化によって最も深刻な被害を受ける。中国のオンラインゲームユーザ約4000万人のうち、25歳以下の青少年が8割を占める。北京市の民間団体の調査によると、青少年ネットユーザのうち、14.8%がネット依存症で、これは成人の割合より高い。ネット依存症の青少年の多くは、オンラインゲームで遊んでいる。
身体・精神両面で成長段階にあることから、長時間オンラインゲームにふけることは、青少年に極めて大きなマイナス影響を及ぼす。脳の発達の妨げとなるほか、自律神経のバランスや体内ホルモンのバランスを乱し、極端な場合は、死に至るケースもあり得る。
さらに懸念すべきは、暴力的なオンラインゲームの多くには、性的暴力の要素も絡んでおり、青少年が暴力的なオンラインゲームの直接被害者となっていることだ。暴力的なオンラインゲームは、青少年犯罪を誘発する最大の要因となり、現実の暴力行為の引き金となる恐れもある。
「人民網日本語版」2010年7月9日