暗号盤
スパイ道具の全てが長い歴史を持つわけではないと人々は考えがちだが、実際には古代ローマ時代からカエサルも暗号技術を利用して情報を加工していた。写真の暗号盤は米国の南北戦争時代のもので、南部連合軍が利用していた。上のCSAの3文字は「Confederate States of America」の意味だ。この装置の作動原理は見たとおり、内側の円盤を回して「M=G、P=J」といったように文字を置き換えるものだ。暗号が簡単に解読されると考える人もいるだろうが、もし情報がよく知らない言語で書かれていたなら、解読するのは簡単ではない。問題はスパイはさまざまな計略を持っており、皆が詳しい言語で暗号を書くことは少ないということだ。