24日に黒竜江省伊春市で起こった旅客機墜落事故の救出作業は全て完了した。事故機に乗っていた96人のうち、42人が死亡、54人が負傷した。国務院事故調査チームが現地で正式に発足した。また、補償関連業務もスタート、保険会社や旅行会社は、初期対応措置を発表した。中国航空業は大きな打撃を受けた。25日の株式市場では、航空セクターは軒並み暴落して引けた。「国際金融報」が25日伝えた。
民用航空総局事故調査チームは25日午前10時頃、第一回現場検証を終了させた。調査チームの専門家達はその後、主にブラックボックスの暗号解読を行うため、検討会議を開いた。しかし、墜落原因の分析は、極めて複雑なプロセスを踏まなければならず、完成度・信憑性ともに高い調査報告の完成には、数カ月待たなければならない。
今回の墜落事故の影響で、河南航空の25日運航便は全面キャンセルとなった。ます。ハルビン空港は、予定が狂った旅客に航空券代金を払い戻した。また事故責任者に対する処分も行われた。河南航空会社董事会は同日夜、河南航空の李強総経理を免職処分とすることを発表した。
中国保険監督管理委員会(保監会)は25日、伊春の事故発生後、犠牲者のうち27人が保険会社14社の生命保険に加入していたと明かした。給付される保険金総額は推定1487万元。
「人民網日本語版」2010年8月26日