韓国・釜山大学地球科学教育学部の尹成孝教授と科学教育研究所の李鄭賢教授が発表した論文によると、白頭山(中国では長白山)の天池地下2キロから5キロ地点では最近火山地震活動が増加しており、天池周辺をとりまく山の岩壁の一部には亀裂や倒壊といった噴火の予兆が現れており、2014年に噴火する可能性があるという。韓国「朝鮮日報」が先ごろ報道した。
韓国の3つの推論
活火山が爆発的な噴火の可能性
ここ数年、長白山が噴火するかどうかということについて、尹教授は「長白山は活火山で、2014年に噴火する可能性があると予測している」と語っている。
長白山周辺の地区では2002年6月以降、毎月数百回の地震が発生しており、学者達が次々と噴火の可能性を指摘している。韓国の学者のある調査によると、吉林省汪清県で2002年6月にマグニチュード(M)7.3の地震が発生した後、長白山地区の地震発生頻度は10倍以上に増加、また衛星写真で長白山天池の地形に隆起が起こっているのが発見されている。同時に、地震波の分析で、長白山地下のマグマが4カ所で重なって分布し、位置は天池の下方にあるのが明らかになっている。
これらの観点から3つの予測がされている。第一が、長白山天池は再び噴火する危険性があるというもの。第二は、その噴火が爆発的な形式となるというもの。第三は天池には20億トンの水が存在するため、噴火がより破壊性を持つというものである。