中国の反論の3つの論点
噴火説には科学的根拠がない
神秘的な長白山火山が現在、再び注目を集めている。中国地震局の地震や火山の専門家に問題をたずねてみた。中国地震局地質研究センター活動火山研究室の許建東主任は「火山噴火の前兆は明らかだ。私の長年の研究によると、長白山火山群が数年内に噴火する可能性はない。我々の世代の人間がそれを目撃することはないと断言することができる」と述べている。専門家の3つの論点を紹介する。
論点1:長白山では毎年約100回の地震が発生しているが、今年はわずか66回で、2002年から2005年までは増加が見られたものの2005年以降は平穏に戻り、現在でも静かなままだ。
論点2:長白山温泉の水温は現在約80℃で、水の化学的モニタリングなどでも何の異常も発見されていない。長白山火山の地下活動が安定していることを証明している。
論点3:地表の変形や水温の異常、温泉ガスの地球化学的異常、マグマ上昇が見られて初めて噴火が起こる。この4つの基準はいずれも現れていない。