現代社会では、自身の容姿を変える整形が若者の一種のファッションとなり、それを支持する親も多い。中国整形美容協会の概算では今年、国内で美容整形を受けた人は300万人に上る。
中国青年報社会調査センターが先週行った民意調査(2560人対象)によると、身近に整形を行った人が多くいると認めた人が24.1%となり、うち4.7%の人は「非常に多い」とした。一方で「少ない」が30.1%、「非常に少ない」は18.0%。回答者のうち「80後(1980年代生まれ)」が47.8%、「70後(1970年代生まれ)」は31.6%。7.2%の人に整形の経験があった。
整形に対して「支持」を示したのはわずか8.6%。「反対」は37.6%に達した。「どちらでもない」が46.4%、「わからない」は7.3%。
美学専門家で清華大学哲学部副主任を務める肖鷹・教授は容姿について、人の美しさは違いと個性によって引き出されるものだと語る。しかし現在の「審美整形」は人の容貌の個性を消し、固定された決まった形で人の容貌をつくりだすと指摘する。
整形がなぜ流行しているのか?「何でも外見で判断するようになったため」と答えた人が71.5%に達した。そのほか「自信の欠如」(47.7%)、「人々が開放的になり、自身を変えることに勇敢になった」(44.7%)、「美容整形広告による誘惑」(38.5%)などが挙った。
注目すべきは、非常に多くの人が「外見を変えれば人生を変えられ、夢を実現できる」と信じていることが整形ブームを巻き起こしている、との見方を49.4%が示したことだ。
「人民網日本語版」2010年12月9日