中国科学院紫金山天文台の王思潮研究員は18日、「今年1月から5月にかけて中国国内各地で起きたUFO(未確認飛行物体)騒動のうち4-5件は、極めて珍しい未解決の重大なUFO案件だった」と語った。中国新聞社のウェブサイト「中新網(南京)」が同日付で報じた。
王研究員は、珍しいUFO案件として次の2例を紹介した。1例目は、3月15日午後7時30分、日が暮れたばかりの頃、昆明の北郊外にある正殿板区高天流雲団地で、市民が光る物体をビデオに記録した。その中心は円形の明るい光で、左半分は青い光に包まれていた。ビデオには、青い光が、三角になったり、近寄ってきたり、平らになったりと、変化している様子が写っていた。
2例目は、4月23日午後8時50分ごろ、内蒙古自治区オルドス地区と甘粛省張掖市の2カ所で同時に奇妙な飛行物体が目撃された。目撃者の証言によると、空中に光る物体が飛んでいたという。閃光は発してはおらず、まるで星のようで、南の空から北の空に移動、スピードはそれほど速くなかった。途中で突然止まったが、その後光の点を中心に四方に伸び、打ち上げ花火のようで、広がった光は瞬く間に消え去った。
王研究員は、4月23日夜のUFO騒動について、「別々の場所で同時に目撃されたとすれば、信憑性は高くなる。しかし、目撃報告はまだ少なく、判断根拠にまではならない。しかし、UFOの出現と世界の終りの日を結び付けようとする考え方には、何の科学的根拠もないことだけは確かだ」との見方を示した。
「人民網日本語版」より2011年5月20日