▽中国で求めるものは刺激
中国での就業経験は重要だが、一方で様々な困難もある。
銀行でインターンシップ中のLesmes Gutierrezさんは、言葉の壁にぶつかった。「農村部の銀行では、人々は中国語しか話せず、英語は全く使用されていません」。
Alexander Lesherさんも、北京で仕事をする中で中米両国の文化的な違いに気づいた。中国人独特の、食事中の社交習慣は、米国では見たことがない。
また、中国に来たばかりのころに不安を覚えたという人もいる。Sophie Corcutさんはかつて、中国の貿易会社でインターンシップを経験した。「北京で、全く違う言語を使用しながら生活するのは、とてもチャレンジしがいがあることです。道を渡るにも、スーパーで買い物するにも、時には数を数えるのすら難しい。でもすごく面白いです。私は刺激を求めてきたのです」。
Sophie Corcutさんは今、ロンドンのコンサルティング会社アクセンチュアで仕事をしているが、中国で過ごした2ヶ月間は、英国での他のインターン経験よりも役に立ったという。「英国でも沢山のインターンシップを経験して来ましたが、そこでは本当に必要とされていると感じませんでした。瑣末な仕事をまかせられただけです。でも北京では本当に役に立つことができたんです。私は新しい会社でインターンシップができてラッキーでした。彼らは人手を必要としていたのです」
しかし、「重要なのは中国での就業経験があるかどうかではない。私たちは、求職者にチャレンジ精神があるかどうかを見たいだけだ」とする雇用主もいる。
「人民網日本語版」2011年6月2日