河北省石家庄市社会福利院の門前の「乳児安全島」の小さな建物では2日、乳児救命のための様々な設備を紹介する従業員の姿が見られた。写真は保温と保湿の二つの機能を持つ保育器を紹介する福利院の従業員。
石家庄市社会福利院の田慧明副院長によると、「乳児安全島」は国内でも初めてのもので、国家民政部から大きく注目されているという。遺棄された乳児は生命力が弱く、加えて外部的な条件が欠け、遺棄地点でなかなか発見されないことから、速やかな救急措置やケアが得られにくい。特に冬や夏の厳しい気候条件の下では疾病や障害を引き起こしたり、ひいては死亡するケースも多い。同福利院の門近くに建設された「乳児安全島」の保育器は、乳児に快適な温度や酸素を提供し、福利院の従業員が速やかに救命活動を行うことができる。「乳児安全島」の面積は約5、6平方メートル、外壁は可愛らしく飾られ、内部には乳児の保育器とアラームが設置されている。保育器の下には加熱設備や温度計が設置されて乳児に快適な温度や湿度を提供、医療用の未熟児の保育器と同じ基準のものが利用されている。従業員が24時間体制で当直にあたり、2時間おきに巡回する。
「人民網日本語版」2011年6月3日