「チベット犬物語」のポスター |
無錫のアニメ産業は年間1万9千分、全国2位の「量」のアニメ原画を制作しているのみならず、国際大会で金賞・銀賞を受賞した「質」も有する。「量」と「質」を兼ね備えた無錫のアニメ作品が、このほど北京で開催された中日共催映画テレビウィークでファンを魅了。国務院の温家宝・総理は8日、同ウィークで中日合作アニメ作品「チベット犬物語(原題「蔵ゴウ多吉」)を視察し、深く関心を寄せた。
温総理はウィーク開幕式に出席後、「チベット犬物語」展示コーナーを訪れ、自ら作品制作の具体的状況を尋ねた。「チベット犬物語」の制作、宣伝、初回興行など創意に満ちた手法を高く評価、「チベット犬物語」の制作を通じ、中日両国の映画・テレビ作品制作の協力と交流が強化されるよう望むと述べた。主催者は温総理に「チベット犬物語」主役の赤いチベット犬「多吉」の精密なフィギュアを贈った。
「チベット犬物語」は楊志軍・氏のベストセラー小説「チベット犬」をもとに、中国電影(映画)集団公司と日本のMADHOUSE、無錫慈文紫光が共同制作、ウェブサイト「蔵ゴウ網」で宣伝された。
制作途中の2009年に、「チベット犬物語」は早くも仏アヌシー国際アニメーション映画祭の「今後最も注目される作品」にノミネートされた。今年に入りすでに完成した「チベット犬物語」は68の国と地域の計1986作品から、同映画祭の長編部門の候補となり、最終的に「水晶賞」としてノミネートされた。
「チベット犬物語」は初めての中日共同制作アニメ作品で、今月28日に初公開される。中国の物語・文化と日本のアニメ技術が完全に融け合い、4年の月日を経て完成した。
*ゴウ:「敖」の下に「犬」
「人民網日本語版」2011年6月17日