様々な気候や地理的要因の影響で、砂漠や砂丘の中に石英を中心とする細い砂の粒が生まれることがある。風の振動で砂が滑り落ちたり相互にぶつかるなどして、多くの砂粒が気流の中で回転してぶんぶんという音を出す場所が鳴沙山と呼ばれる。
鳴沙山は甘粛省敦煌市の南7キロの鳴沙山山麓に位置し、面積は約200平方キロメートル。トングリ砂漠の縁、寧夏省中衛県の沙里砂漠の縁に位置し、寧夏中衛県の沙坡頭、内蒙古達拉特旗の響沙湾、新疆巴里坤哈薩克自治県の巴里坤鎮とあわせて中国の四大、鳴沙山と呼ばれる。山の高さは数十メートル、東西40数キロに広がり、南北は20キロ、海抜は1650メートル。まるで2本の砂の腕を伸ばして鳴沙山山麓にある月牙泉を囲んで守っているかのように見える。
「人民網日本語版」2011年6月24日