北京市衛生局が4日に発表した「北京市2010年度衛生・人群健康状況報告」によると、北京市に戸籍を持つ住民の平均寿命は80.8歳に達した。高齢化社会の到来に伴い、慢性疾患が北京市民の健康を脅かす最大の脅威となった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
報告によると、北京市民の基本的な健康指標は軒並み、全国各省・市の上位に位置する。北京市民の2010年平均寿命は80.8歳、2009年比0.3歳上昇した。また、同年の妊産婦死亡率は前年比16.84ポイント低下し、10万人あたり12.1人。新生児死亡率は3.29%と、前年比5.73ポイント低下した。
市衛生局の方来英局長は、「健康指標は先進国レベルに達しているものの、北京が高齢化社会に入るにつれ、慢性疾患の発病件数は著しく増加しており、市民の健康を脅かす最大の脅威となっている」と指摘した。北京市民の2010年死因トップ3は順次、悪性腫瘍(がん)、心臓疾患、脳血管疾患で、これら3大疾患による死亡者は、病気による死亡者全体の73.8%を占めた。血圧、血糖、腰回など北京市成年住民の慢性疾病に関する身体指標は、いずれも正常値の範囲内にあるが、正常値ぎりぎりの上限ゾーンにあることから、市民の慢性疾病予防・治療任務は、かなりの困難を極めている。
「人民網日本語版」2011年7月5日