インターネットの普及により世界はどんどん狭くなり、二国が争う際に様々な声が広まるだけでなく、称賛の声もすぐに相手に伝わる。
中国がスポーツにおいて世界で優秀な成績を収めると外国メディアの報道を訳すように、サッカー日本女子代表がワールドカップで優勝してから、日本国内でも外国メディアの見方に対する関心が高まっている。
連日の報道により、中国が日本の女子サッカーを称賛し、羨み、学ぶという声が日本国内に伝わった。
ヤフージャパンは20日午前、「中国人にできないことを日本人はやった」とし、日本が優勝したことに対する中国国内での評価を紹介した。
記事は『環球時報』電子版のアンケート結果を引用し、アンケートに参加した1万人弱のネットユーザーのうち、6割以上が日本の優勝を喜んでいることを伝えた。さらに、『環球時報』の報道を訳し、「日本代表のずばぬけたプレーは多くのメディアとネットユーザーから称賛された」と報じた。
日本語の記事によると、『環球時報』電子版のアンケートで、61%が「日本代表の優勝をうれしく思う」と回答した。また、多くの中国のネットユーザーが日本代表の勝利を祝福するコメントを寄せ、「スポーツでの勝利は祝福されるべき」と発言。「国家間で摩擦があっても、日本のサッカーの進歩を否定してはいけない。人の長所を見習ってまじめに努力し、中国サッカーも進歩すべきだ」と発言するネットユーザーもいた。
「アジアのサッカーの進歩を誇りに思うべきだが、中国のサッカーの悲哀を感じずにはいられない。中国人にできないことを日本人はやった。特に女子サッカーのレベルがまた上がった中で」というコメントも見られた。
また、「日本代表の勝利は中国に大きな刺激を与え、中国の女子サッカーの選手も考えるべき」という意見も多い。
この記事を見た多くの日本人ネットユーザーは、韓国に関する報道と照らし合わせて韓国を批判し、中国に感謝するコメントを寄せた。日本代表の優勝後、韓国『聯合ニュース』は、日本の優勝を称えたと同時に、「ワールドカップ前の6月18日に行われた親善試合で韓国と日本は引き分けたため、差はそれほど大きくない。日本が優勝できるのなら、韓国にもベスト4に入る実力はある」と論じた。
韓国にも日本を見習うべきという客観的な報道は少なくないが、このような記事により、日本のネットユーザーの攻撃対象となった。このような攻撃の多くは中国と韓国を比べて行われる。
あるネットユーザーは「中国はスポーツにおいては素直で、良いものは良いと褒める。韓国人は民度が低すぎる」とコメント。また別のユーザーは、「中国の人は勝者への賛辞と祝福ができるが、韓国の人にはできない」とコメントした。
「韓国の競争意識と比べて、中国のこのような気持ちは健全で素晴らしい。互いに切磋琢磨して共に進歩できるとよい」というコメントも見られた。
さらに、あるユーザーは、「中国のスポーツに対する評価は客観的で平等。福原愛選手が中国で試合するときも冷やかされたことはない。政治とスポーツを割り切って、中国と日本が協力して進歩できれば、中国にも世界と戦う実力はある」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月21日