あるネットユーザーは掲示板にこんな書き込みをした。「国外の有名サイトで化粧品を買ったが、商品を受け取った後、期限切れであることがわかった。ウェブサイトと何度も意思疎通を図り、最終的に返品ということになったが、海外のため郵送時間がかかり、無条件での返品期間を過ぎてしまった。損失は免れない」。
掲示板ではこのほかにも悪質サイト、クレジットカード不正利用、欠陥品が届いたのに返品が困難などの問題が挙げられていた。
山東省消費者協会の担当者は、「ここ数年、中国の消費者からネットショッピングに関する多くのクレームが寄せられており、国外も決して安全ではない。米国などではネット詐欺や犯罪も多く、隠れた危険も少数ではない」と語る。国外のショッピングサイトは国外で登録されており、国内からは監視・管理ができない。もしだまされれば、消費者は大きなリスクを負うこととなる。
また、国外の製品にも品質問題と食品安全問題が存在している。今年上半期、各出入境検験検疫機関による品質安全テストで不合格となった輸入食品は665件、化粧品は36件に達している。国家質検総局のウェブサイトでも近日、入国検査時に発見された不合格輸入食品、化粧品のリストが掲載された。
海外ショッピングの商品は国外から直接中国に郵送されるため、普通は検査・検疫を経ていない。このため製品の安全性が保障されず、問題が生じた場合、消費者の権利を保護するのは難しい。
「人民網日本語版」2011年8月3日