2011年都市青書:中国の都市部貧困人口は5000万人

2011年都市青書:中国の都市部貧困人口は5000万人。 2009年末時点の中国の都市人口は6億2186万人で、都市住民一人あたりの可処分所得は1万7175元だった。中国社会科学院が3日発表した2011年都市青書で明らかになった。都市部での貧困ラインを年収7500~8500元とすると、全国の都市部貧困人口は約5000万人に達する…

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発信時間: 2011-08-06 11:16:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2009年末時点の中国の都市人口は6億2186万人で、都市住民一人あたりの可処分所得は1万7175元だった。中国社会科学院が3日発表した2011年都市青書で明らかになった。都市部での貧困ラインを年収7500~8500元とすると、全国の都市部貧困人口は約5000万人に達する。専門家によると、この数字は控えめなものだという。

青書は次のように述べた。経済状況は地域によって異なるため、比例法を使って試算すると、東部地区の都市貧困人口は約756万人、中部地区は1657万人、西部地区は1717万人、東北地区は845万人になる。

青書は次のように指摘した。中国は先進国とは異なるため、先進国の貧困基準を用いて同様の対策を実施すると、中国の経済状況では支えきれない。そのため、中国自身の経済、社会、政治、構造、文化の状況に基づいて、都市部の貧困対策に関する適切で戦略的で総合的な政策を推進しなければならない。

このデータについて、住宅・都市農村建設省政策研究センターの陳淮・主任は「控えめなものだ」と述べ、次のように指摘した。5000万人という数字は第6回国勢調査時の都市部人口6億6000万人の約8%で、都市部貧困人口が都市部全体の7~8%というのは少なすぎる。

陳主任は次のように指摘した。20年前は衣食が満ち足りることが貧困かどうかの基準だった。しかし現在は状況が異なる。医療保障や子供の進学など基本的な生活の需要を満たさなければ、貧困とみなしてもよい。計画経済のもとで、多くの人々の収入は平均値周辺に集中しているが、近年は平均値を下回る人々が増加しており、このことも貧困化の大きな原因となっている。同時に、生活水準の上昇にともない、都市全体の経済発展水準を著しく下回る場合も、相対的な貧困と言える。そのため都市貧困人口が7~8%というのは明らかに控えめな予測だ。

青書は次のように指摘した。収入面からみると、2009年時点で、都市部の中流階級は2億3000万人に達し、都市人口全体の37%前後を占めた。2000年から2009年までの10年間、都市部の中流階級の人口は年平均3・8%の割合で増加した。北京と上海は中流階級が占める割合が高く、それぞれ46%と38%に達している。

また青書は次のように述べた。中流階級が持つ社会資源は、社会構造の中間的地位を占める。中流階級は比較的高くて安定した収入と生活水準を保ち、消費力も比較的旺盛で、ファッションや生活の質にこだわり、通常は高い教育を受けている。

「新華網日本語=中国通信社」 2011年8月6日

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