決して日常茶飯的に起こってはならないが、セクハラ(性的嫌がらせ)は、人々の日常生活、特に女性の生活とは切っても切り離せないことだ。生命時報が報じた。
北京に住む女性を対象としたある調査によると、セクハラ被害に遭った経験をもつ女性は71%に達した。具体的には、「卑猥な冗談を耳にした(54%)」「露出癖的行為に遭遇した(29%)」「望まないのに身体に接触された(27%)」「のぞき見された(8%)」「セクハラ電話がかかってきた(2%)」など。香港の新婦女協進会(The Association for the Advancement of Feminism)が15日に発表した調査結果によると、職場で働く香港女性の3割が、職場でセクハラを受けたことがあるという事実が判明した。
中国政法大学の巫昌テイ教授は、「いわゆる『からかう』『ボディータッチ』『悪ふざけをする』などは全て、明らかにセクハラ行為だ。相手が望まない場合、言葉、動作、目つきなどで相手を性的に屈辱すること、性的強要に至らないまでも、ある特定の女性に向けられた行為は全て、セクハラだと見なされる」と指摘した。
世界24カ国を対象として実施されたセクハラ被害に関する調査の結果、職場でのセクハラ被害が最も多かった国はインドで、2位は中国(18%)だった。中国の場合、セクハラ行為の50%は職場で起こっており、うち38%は上司、14%は同僚による。専門家は「女性が職場でセクハラ被害を受けた時、今後の昇進への影響、メンツが損なわれること、同僚との関係が気まずくなること、などを恐れて泣き寝入りするケースがほとんどだ」と指摘している。 職場以外でセクハラが頻発しているのは、バス、地下鉄、マーケットなどの公共スペース、あるいは飲食店や公衆浴場などのサービススペースだった。
「人民網日本語版」2011年10月28日