在米アジア系住民のうち60%は、米国以外で生まれており、移住第一世代の割合が各民族の中で最も高い。米国以外で生まれたアジア系住民のうち、57%が米国の市民権を獲得している。市民権を獲得した中国系移民は、中国系移民全体の60%を超え、その他諸国からの移民で市民権を獲得している人の割合(43%)を上回っている。
グリーンカード(米国永住権)を保有している中国系住民53万人のうち、市民権を獲得しているのは僅か19万人と、その割合はアジア主要国からの米国移住者の中で最も低い。中国系移民は急増しているが、その多くがグリーンカードを取得しての移住という背景がうかがえる。過去10年で、大陸部住民28万6千人と台湾住民4万6千人が米国移民ビザを取得した。この数はアジア第2位。
全米で中国語を話す中国系住民の数は238万人。英語があまり話せない中国系住民は42%を占めている。家族全員が基本的に英語で意思疎通を行える中国系家庭の割合は29%。台湾出身の中国系住民の学歴が最も高く、70%以上が学士以上の学歴を持っている。一方、大陸部出身者で学士以上の学位を持つ者は約50%と、アジア系住民の中では中レベルにある。
所得レベルで見ると、台湾出身者が最も豊かで、1人当たり平均年収は3万8300ドル。大陸部出身者の平均年収は3万ドルと、アジア系住民中第6位と中レベル。
アジア系住民のうち、投票権獲得者、有権者登録者、投票権行使者の割合はいずれもラテン系移民とほぼ同じだが、白人・黒人に比べると低い。
「人民網日本語版」2011年10月28日