▽洗わずに食べられる無農薬キュウリ
李さんのビニールハウスに入ると、キュウリの苗が青々としたとげのある実をたくさん結んでいた。李さんは「日本の最先端の栽培理念を取り入れているが、それだけでなく、現地の専門家の指導も受け、それらを合わせた方法で栽培した野菜は、一味違う」とし、「このキュウリは農薬を使っていないから、洗わなくてもそのまま食べられる」と摘み取ったキュウリを一本くれた。
「我々が栽培している野菜はここ数年、出荷前の残留農薬検査で、いつも中国政府が設定している有機野菜の基準を満たしている」と李さん。
▽独自ブランドの構築
栽培する野菜の費用対効果を高めるため、李さんらはこのほど、モデル拠点で生産した野菜を「豊徳利」と商標登録し、さらに3千平方メートルの野菜保冷庫と約30坪の野菜直売点を建設し、独自の産業チェーンを構築した。
李さんは「野菜の箱に生産者の住所や電話番号を記したラベルを入れたり、店で陳列されている野菜に一つ一つ商標が張られ、消費者が安心して食べられるようになっていたりと、日本の野菜生産には新しい理念がある。今後我々もそのようしていきたい」と話す。李さんらの働きかけのもと、付近の住民たちも、ビニールハウスを建てて、厳格な管理方法で野菜を生産しているという。
「人民網日本語版」2011年11月15日