▽専門家「男性同性愛者向けポスターが一般市民にも効果的とは言えない」
エイズ専門家は「男性同性愛者に的を絞ったエイズ予防ポスターは、彼らが活動する場所に掲示してこそ効果がある。対象を絞れば絞るほど、効果は高いが、男性同性愛者向けの宣伝が一般市民にも効果的とは限らない」との見方を示した。さらに「ポスター掲示場所を拡大すれば、一般市民の反感や誤解を生み、エイズ予防宣伝活動が裏目に出る恐れがある」と指摘した。
北京で男性同性愛者向けエイズ予防事業に長く携わってきた肖冬則氏は、「今回のポスターのように、的を明確に絞った宣伝活動は、『エイズ=男性同性愛者』というイメージを一般市民に植えつけてしまい、同性愛者の立場を悪くすることになりかねない」と心配している。