▽市関連部門「男性同性愛者向けポスターは蔑視を払しょく」
北京市衛生局疾病予防抑制処の謝輝処長によると、北京市エイズ予防宣伝ポスターの掲示に対しては、様々な見方があるという。謝処長は「2006年-2011年エイズ疫病発生状況報告によると、2006年には22.8%だった男性同性愛者間のHIVウィルス感染率は、2011年には58.7%と激増している。このため、市衛生局と疾病予防制御センターは今年、男性同性愛者に的を絞ったエイズ予防ポスターを制作することとした」と話した。
また、衛生部門も、最近数年の宣伝活動を通じて、北京市民のエイズに関する知識率は著しく高まり、感染者に対する医療関係者の差別も次第になくなってきている。しかし、エイズに感染するリスクの高い男性同性愛者に対する一般社会の理解は、まだ十分とは言えず、差別も残っている。今年12月1日の第24国際エイズデーのテーマは「Getting to zero(ゼロ達成に向けて)」で、「新規感染ゼロ」「死亡ゼロ」「差別ゼロ」という3つのゼロ目標が打ち出された。疾病予防抑制部門は、このテーマとエイズ予防活動の実践を結びつけ、公共スペースを数カ所ピックアップし、コンドーム普及と感染者に配慮した男性同性愛者向けポスターを掲示、一般市民への理解を推し進め、差別の撤廃を目指している。
ただし謝処長は、男性同性愛者向けポスターを、彼らが活動する特別な場所を中心に掲示する必要性も強調している。
「人民網日本語版」2011年12月6日