写真はミニブログより |
ケンタッキー・フライド・チキン(以下KFC)をインターネットで宅配注文するとき、「イケメン宅配員」を指名できる-----。中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」にこの書き込みが投稿されると、ネット上は大盛り上がりに。「天然系」や「王子様系」、「癒し系」など、さまざまな要求が書かれたオーダー表と宅配員の写真がつぎつぎと投稿されている。一方のKFC側は「可能な範囲でサービスを提供している」とコメント。専門家によると、「『イケメン宅配員』の指名は楽しさを添えてくれる『感性消費』(感覚や気分を基準において物、サービスを消費する状態)の一つ」と分析している。中国紙「広州日報」が報じた。
▽宅配員「指名が増えても昇給はなし」
先週末、実際にKFCのデリバリー注文を体験。「まつ毛が長く、色白で、少し恥ずかしがり屋の萌え系宅配員」を指名。すると40分後、身長170センチほどの宅配員・李さんが宅配してくれた。黒ぶちの眼鏡をかけ、まだおぼこさの残る李さんは確かに、かわいい「癒し系」の雰囲気がある。「要求を一字一句印刷し、店でぴったりの宅配員をチョイス。自分が選ばれた」と話した。
さらに、「このオーダー表は、今までで一番面白いオーダーだった。1日平均20‐30件のデリバリー注文を受けるが、これと同じような要求が5、6件ある。忙しくなければ、できるだけお客様の要求に応えるようにしている。でも、忙しくなる時間帯は、商品が冷めないうちに宅配することを優先するので、要求に添えないこともある」とし、「このような斬新な要求をするお客さんは今月2日ぐらいから現れ、『美少年』や『ショタ』を望む人がほとんど」と話した。
このようにイケメン宅配員の指名は増えているものの、「自分はバイトなので、時給制。指名が増えても時給は変わらない」と李さん。「今、宅配員の指名がブームになりつつあるが、今のところ問題はないと思う」とした。