▽社会心理学専門家「イケメン宅配員の指名は『感性消費』」
中国社会心理学会の会長を務める、中国社会科学院社会学研究所社会心理学研究センターの楊宜音主任は、「このような現象は『微博』の流行に伴い注目されるようになった『感性消費』の一つで、きれいな包装紙でプレゼントを包むのに似ている」と指摘。「ある人にとって食事は単なる食事。でもある人にとって食事は楽しさを増し加えることのできる時間。もし、自分の母親が届けてくれたご飯だったら、そこに『家族愛』が含まれる。今、食事も市場化された行為となっており、『イケメン宅配員』の指名は楽しさを添えてくれる『感性消費』の一つとなっている。これを決していかがわしいサービスと混同してはいけない。サービス業界では、客におじぎをすることや笑顔で接すること、きっちりした身なりをすることなどが、スタッフに求められる」と指摘。
さらに、「『オタク』たちは『微博』上で、特定の言葉や記号で自分を表現し、自分の経験したことを他の人と共有し、自分と同じタイプの人との間で自分の存在価値を見出そうとしている」と指摘している。
「人民網日本語版」2012年2月6日