【分析】「恐妻家」が徐々に時代のすう勢に
「妻の尻に敷かれる」という問題について、ネット上では激烈な議論が繰り広げられている。だが、中国社工協会婚姻家庭工作委員会の邱少波理事が実施した調査の結果は、このような熱血漢たちに冷水を浴びせるものだった。「『80後(1980年代生まれ)』夫婦の結婚生活に問題が生じ始めている。それは、暴力という手段を用いて問題解決を図る女性が少なくないことだ。その方法は、殴る、酷い言葉を浴びせる、身体ごと体当たりするなど多種多様にわたる。一方、男性が『目には目を』と暴力で反撃するケースは少ない。これは、『80後』カップルに顕著に見られる傾向といえる」?邱理事長が、広東、深セン、上海、北京、瀋陽5都市の離婚した「80後」夫婦に対するサンプル調査の結果を分析して得た結論だ。
邱理事長は、彼らの多くは一人っ子だと指摘した。彼らは誕生後ずっと、両親から並々ならぬ期待をかけられて成長した。女の子の場合、親は男の子を育てるのと同じ方法で教育する可能性が高く、成長後もいじめを跳ね返すような強い女性になってほしいと期待している。男の子の場合は、「口は出しても手は出さない」というやり方を教えられ、社会に出てもこの考え方は変わらず、行動の規範となっている。邱理事長は、このような教育が「女性は暴力志向、男性は非暴力志向」と分かれる根本原因を作り上げたと話す。とりわけ、「80後」の女性は、学歴、所得レベル、社会的地位、家庭での発言権などが軒並み向上し、より高い独立性を備えるようになった。