中国語版ウィキペディアのサイト「互動百科」が2月29日、ネットユーザの投票、専門家による選出、全ウェブサイト月間検索数などを総合的に判断し、2月の十大ネット流行語を発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
1位 ジェレミー・リン
米NBAニューヨーク・ニックスに所属する中国系バスケットボール選手。ハーバード大学経済学部卒。1カ月間の神業のようなプレーが「リン旋風」を巻き起こし、大きな話題となり、流行語トップの座に輝いた。米週刊誌「タイム」は、「リン選手の成功は、バスケットボールをこよなく愛する多くの中国の若者達に、自分の選んだ道を決して諦めないようにという励ましを与えた」と評している。
2位 「活熊取胆」(生きている熊から胆汁を採取する)
中薬(漢方薬)協会会長による「生きている熊から胆のうを採取することは、熊には苦痛ではない」というコメントは、社会的議論を巻き起こし、動物保護団体・アジア動物基金会から反対の声が上がった。これにより、互動百科の「活熊取胆」に多くの関心が集まり、その残忍なやり方について、ネットユーザから次々と非難の声が集まった。
3位 「双非児童」(香港で出生した、香港人ではない両親の子供)
「双非児童」とは、大陸部の妊婦が香港で出産した子供(両親ともに香港人ではない)を指す。小学校教育や幼稚園教育を香港で受けさせようとする動きで、香港の教育システムは重たい負荷にさらされている。