北京999救急センターは28日、今後北京市では緊急医療搬送任務で「空中ICU」と呼ばれるリアジェット60医療機を導入すると明らかにした。
カナダのボンバルディア社が生産した同機は一般の旅客機と同じ性能を持つが、機内には座席10席と担架2台が設置され、心拍モニターや人工呼吸器、血液分析器、輸液ポンプなどの救命設備が備えられた「空中ICU」と言える。
同機は長さ17.89メートル、翼幅は13.35メートル、標準巡航スピードは時速839キロ、最大航続距離が4454キロメートル。これまでに導入されたHAWKER BEECHCRAFT 400医療機に比べて航続距離が2倍近くになり、輸送途中の給油のための離発着の時間などを短縮できる。同時に機内の空間も拡大し、同時に2人の患者を搬送することが可能だ。同機には生命維持装置も設置され、1分間15リットルの計算で7.6時間酸素を供給可能で、重症患者の中・長距離搬送のニーズにも応えることができる。
救急センターには現在、緊急搬送用の飛行機がHAWKER BEECHCRAFT 400が1機、リアジェット60が1機、ヘリコプター2機の計4機がある。2009年の緊急搬送機導入以来、同センターでは46人の重症患者の搬送を行っている。(編集YH)
「人民網日本語版」2012年3月30日