▽「美しく死のう、秋の落ち葉のごとく」
河南省鄭州市の殯葬(葬儀)協会のスタッフ劉金海さんは、 「樹木葬というと、多くの人にとってまだ物珍しい方法。キャンペーンを開催すると多くの人から問い合わせをいただく」とし、「無料の樹木葬キャンペーンを4年連続で実施し、500以上の家族が樹木葬協議にサインした。今年で5年目」と語った。
中国緑化基金会などは2005年3月16日、遺灰を指定の樹木の下に埋めるか、土に撒いてそこに記念の樹木を植えるという「樹木葬」を推奨。遺灰は樹木の肥料になるだけでなく、その樹木を亡くなった人の思い出とすることができるとした。
東洋で初のノーベル文学賞を受賞したインドの詩人・タゴールが「美しく生きよう、夏の花のごとく。美しく死のう、秋の落ち葉のごとく」と詠んでいるように、遺骨を花壇の下に設けられた穴蔵に入れ、自然に無くなるのを待つ「花葬」や遺灰を土に埋め、そこに芝生を敷き、墓を設置する「芝生葬」、さらに遺灰を海に撒く「海葬」など、樹木葬以外にもさまざま自然に優しい葬儀の仕方が今、登場している。
鄭州市民政局殯葬管理処(部)の楊処長は、「2009年以降、民政部は樹木葬や花葬など用地の節約につながる葬儀方法を明確に推進するようになっている」とし、上記のような方法で遺体を処理すると、「伝統的な葬儀方法より、かかる費用を抑えることができる。それに土地資源の節約にもなる」と指摘している。