物価がここまで安くても、アメリカ人は物を買うとき、非常に慎重である。スーパーであれ、ショッピングモールであれ、様々なクーポン券を手にディスカウント商品を探す人をよく見かける。
感謝祭はアメリカでの最大のバーゲンシーズンである。特に「ブラックフライデー(11月第4木曜日の感謝祭の翌日の金曜日)」、前日の木曜日の夜中から金曜日の早朝にかけて、多くの商品が半額、或いはそれ以上の割引価格で売り出される。
しかし、国内のバーゲンと同様、特売商品は限られているため、安いものを買いたいと思ったら、必ず並ぶ必要がある。昨年の感謝祭、私は家の近くの「best buy」に向かった。ここは中国の「国美電器」や「蘇寧電器」に相当するアメリカ最大の大手家電量販店である。木曜日の夜10時頃、夜中の開店2時間前に店に着いたが、誇張せずに正直に言っても、行列は既に2~3キロを超えていた。興味津々に行列の先頭に並んでいるアメリカ人に声を掛けると、彼は水曜日のお昼ごろから既に1日半以上並んでいることがわかった。
他にも面白い現象として、中国人の熱狂的な「iPone信仰」に比べ、iPhoneの本家アメリカでは、iPhoneを使っている人はそこまで多くないということだ。彼らにとって、基本料金の契約なしで1台500~800ドルもする携帯を買う事は贅沢なことなのだ。そのため、アメリカにいると、手にiPhoneを持っている人の多くはアジア人である。
以上のことからわかるように、お金持ちである事と豪勢にお金を使うことに必然的な関係性は無いようだ。倹約は一種の生活スタイルや考え方であり、他人と贅沢さを競い合うことよりも学ぶべき価値のある.
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月28日