▽天然果汁入りドリンクも全て添加物入り
市場で流通している飲料大手ブランドの飲み物はどれも「天然果汁配合」の謳い文句を掲げ、ブドウ、モモ、レモンなどの絵をパッケージに描いており、飲み物の色は多種多様だ。しかしパッケージの表示された成分説明には、各種添加物の名前がある。
ある専門家が以前、ネット上で次のように暴露した。「パッケージに果物が描かれているのは、消費者に瓶の中身も果汁だと思わせるためだ。しかし、ほとんどの市販ドリンクは、果汁含有量が極めて少なく、ほぼ全てがただの水で、味は、糖やクエン酸など各種食品添加物を組み合わせて出している」。
ネット上では大きな騒ぎになっているが、食品専門家は極めて落ち着いた態度で見ている。食品添加物研究を専門とする北京商工業大学の孫宝国副学長は、「世間の人々は、食品添加物をまるで悪者のように扱い、反感を持っているが、食品添加物なしに現代食品工業は成り立たない。添加物を利用して初めて、見た眼が悪い、食べづらい、保存しづらいなど食品を巡るさまざまな問題が解決可能となる。現代人が食品添加物から一切無縁の生活を送ることなどあり得ない」とコメントした。
「人民網日本語版」2012年5月16日