リサイクル素材で出来たコスプレ衣装に身を包んだ子供たち |
ストレスを和らげ、子供時代を懐かしむ一つの手段として、アニメや漫画のキャラクターに扮装する「コスプレ」の人気が、中国大陸部の若者達の間で高まる一方だ。30日に吉林省長春市で開幕した第8回中国長春国際アニメ・漫画芸術博覧会には、コスプレ愛好家約8千人が来場、精巧で華やかなアニメ・漫画の世界が次々と舞台上で再現される。中国国営の通信社、中国新聞社が報じた。
コスプレは日本で発祥、最初の中国語訳は台湾で生まれた。通常、衣装、アクセサリ、道具、化粧などを用いてアニメ・漫画作品に登場するキャラクターに扮装することを意味する。コスプレを行う人は、コスプレイヤーと呼ばれる。
奇抜な衣装に濃厚なメイク、派手なスタイリング-----。30日午後、400以上の団体に属する約8千人のアニメ・漫画愛好家が中国各地から集まり、ショー、舞台劇、パフォーマンスなどさまざまな方法で、「魔法少男少女」「神魔大陸?暮光之城」「火線王朝」などのアニメ・漫画作品のコスプレが披露される。
長春国際アニメ・漫画芸術博覧会組織委員会によると、同博覧会は東北地域のコスプレ大会としては、最大規模を誇る盛会という。昨年の参加者は5千人に達し、前回大会から1年の時を経て3千人増加した。
「コスプレ愛好家には誰でも、コスプレにのめりこんでいった経緯や理由がある」というコスプレ愛好家の「薯^溟」さんは、「1990年代生まれの私たちは、もうすぐ大学を卒業して社会人の仲間入りをする。周りの友人たちはみんなコスプレをすることで生活や勉強のストレスを和らげようとしている」と話す。
中国国内で有名なコスプレキャスターの馮嵐羚さんは、「舞台に立つコスプレイヤーにとって、コスプレはもはや、アニメ・アニメ漫画の枠を越え、一種のライフスタイルという意味合いを持っており、楽しさに満ち溢れていた子供時代を象徴するアニメ・漫画作品に対する懐かしさを表現するものとなっている」との見方を示した。
「人民網日本語版」2012年6月1日