中国鉄道部はこのほど、夏休みの帰省・旅行ラッシュに伴う運行体制「暑運」を発表。7月1日から8月31日までの62日間、臨時旅客列車と一般列車のダイヤを調整するとした。同期間、鉄道利用者は中国全土で前年同期比6.2%増(2165万人)の3億7200万人に達すると見込まれている。1日当たり平均600万人の計算。中国共産党の機関紙「人民日報」が報じた。
調整実施後、同部は直通客車を13.5便増便し、18便で運行区間の変更を実施する。また、湖北省の武漢市と宜昌市を結ぶ漢宜線(かんぎせん)は開通予定で、1日31便が運行。一方、建設中の廈門(アモイ)と深センを結ぶ厦深線は、アモイと福建省のショウ洲市(ショウはさんずいへんに章)の区間がまず開通し、1日17便が運行される。
同部は、夏には旅行・観光や休暇・療養の乗客のほか、夏休みに入る学生の利用が増加すると分析。うち、旅行客は7月、8月を通してピークになると見込んでいる。利用者が最も多いのは、主要幹線や主な観光都市。また、8月中旬から下旬にかけて、陝西省西安市や武漢市、河南省の鄭州市、山西省太原市、甘粛省蘭州市、四川省成都市などの鉄道局では新疆ウイグル自治区に綿の収穫に向かう季節労働者も増加のピークに達すると見込まれている。暑運の期間中、平常通り運行される旅客列車以外に、同部は臨時旅客列車を54便増やし対応する。また、通常ダイヤの列車のうち2便が区間を延長して運行される。
「人民網日本語版」2012年6月19日