農村からの出稼ぎ労働者

農村からの出稼ぎ労働者。 甘粛省出身で24歳の劉さんは、毎朝6時ぴったりに起きる。7時になると、村はずれにある瓶詰工場に出勤する。北京に出稼ぎに来たのは20歳のときだった。現在は、瓶詰工場が立地する村にある、大きな長屋で妻と暮らしている。長屋には他にも4家族が住んでおり、彼らも劉さん家族と同様、出稼ぎとその家族である。彼らは建築、施工、運搬等の仕事に従事している。年金保険について尋ねると、劉さんは「今日は北京にいるけど、明日は上海に行くかもわからない。年金なんて街の人のことさ。歳を取ったら、故郷に帰るだけさ」と笑った…

タグ: 出稼ぎ労働者

発信時間: 2012-06-28 17:13:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

甘粛省出身で24歳の劉さんは、毎朝6時ぴったりに起きる。7時になると、村はずれにある瓶詰工場に出勤する。北京に出稼ぎに来たのは20歳のときだった。現在は、瓶詰工場が立地する村にある、大きな長屋で妻と暮らしている。長屋には他にも4家族が住んでおり、彼らも劉さん家族と同様、出稼ぎとその家族である。彼らは建築、施工、運搬等の仕事に従事している。年金保険について尋ねると、劉さんは「今日は北京にいるけど、明日は上海に行くかもわからない。年金なんて街の人のことさ。歳を取ったら、故郷に帰るだけさ」と笑った。

編集部注:

人力資源社会保障部が先ごろ発表した「2011年度人力資源社会保障事業発展統計公報」によると、農村以外地域で年金保険に加入する出稼ぎ労働者は2011年末時点で4140万人だった。一方、全国の出稼ぎ労働者数は2億5278万人である。つまり年金加入者は全体の6分の1に過ぎない。

出稼ぎ労働者向けの年金保険の対策が始まったのは1998年。10数年が経過したが、依然として大量の出稼ぎ労働者は年金保険に加入していない。「工人日報」は、出稼ぎ労働者自身の意識が低いことを除いた主因として、彼らを雇用する企業が20%の費用を拠出できず、拠出逃れをしていることにあると分析する。たとえ拠出できる余裕がある企業でも、多くの出稼ぎ労働者は15年以上も年金保険に加入し続けることは困難であり、また働く場所を転々とするため、年金保険の加入が困難となっている。

近年は一貫して現実のニーズにあった方法で彼らに年金保険の加入を促している。たとえば地域をまたいだ流動的な就労に対する年金保険制度の確立などである。2009年、人力資源社会保障部は「出稼ぎ労働者の基本年金保険参加の方法」を発表し、広く意見を求めた。その中で、雇用側は出稼ぎ労働者と共同で基本年金保険費を収めるべきとしている。その金額は、基本年金保険に規定された数値を基本とする。企業の負担は20%から12%に下げ、出稼ぎ労働者個人からの徴収は4~8%とする。全てを本人の基本年金保険の口座に入れる。加入年数が満15年以上となれば、社会保険機構が基本年金保険の規定に基づき審査、確認後に基礎年金と個人口座年金を給付する。加入年数が15年を満たない場合は、新型農村社会年金保険に加入し、社会保険機構を通じて基本年金保険記録と資金を同保険に移す。それにより、同保険で得られる待遇を享受することができる。新型農村社会年金保険に加入しない場合は、農村以外地域の人々と同様に、一括での年金給付を行う。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月17日

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