▽打倒トウ文掲げる日本
日本人の多くが「国技」と見なしている柔道。ただ、女子柔道78kg超級は中国勢が圧倒的に強く、1990年代、庄暁岩選手や孫福明選手らがオリンピックの同階級で金メダルを獲得している。一方の日本は塚田真希選手が2004年のアテネ五輪の同種目で金メダルを獲得したが、トウ文選手が(トウ=にんべんに冬)が登場してからは、中国が再び同階級を制圧している。
北京五輪で金メダルを取ってからのこの4年間、トウ選手は紆余曲折を経験。10年にはドーピング検査で陽性となり、2年間の出場停止処分を科された。これに対してトウ選手は、飼料に禁止薬物のクレンブテロールが含まれていた豚肉を食べたため陽性反応を示すことになったのだと弁明。11年2月に、訴えが認められ、処分は取り消された。そして、同年8月、フランスのパリで開催された世界柔道選手権大会で見事優勝し、自身7つ目の世界チャンピョンの名を得た。
一方、7月1日付のデイリースポーツによると、10年の世界柔道選手権金メダリストでロンドン五輪代表の杉本美香選手は「打倒トウ文選手」を掲げて「対トウ文戦術特別研究チーム」を立ち上げ、トウ選手を倒すための秘密戦略を練っている。
これに対して、トウ選手と呉衛鳳監督は「日本人選手を含め、トウ文にライバルはいない。いるとすれば自分自身」と眼中にないことを強調した。
▽体操エース内村、団体金のために種目別跳馬捨てる
日本のメディアの最近の報道によると、日本体操界のエースで、世界選手権・個人総合3連覇中の内村航平選手はロンドン五輪での「リベンジ」に燃えている。
北京五輪の体操男子団体で、金メダルを中国に譲ったことに悔しさを表す内村選手は最近、取材に対して、「今は団体で金メダルを取ることしか考えていない。北京五輪で銀メダルに終わった時の失望感を二度と味わいたくない」と闘志を見せた。
そして、内村選手は団体戦への負担を軽減するために、種目別跳馬には出場しないことを明らかに。「団体を考えると、跳馬の2本目を演技すると体力がなくなる。それに自分のことだけのために危険を冒すまねはしたくない」と団体戦で勝つための戦略を強調した。
「人民網日本語版」2012年7月17日