▽ネットメディアが「プチ公益」を後押し
「プチ公益」時代が到来した今、誰もが公益の主体となることができ、思い立った時にネットで公益救援活動を始めることができるというのが世論の認識だ。「プチ公益」の「プチ」は、公益活動に携わる人がごく普通の市民であることと、簡単に実行できることを示している。従来の公益活動と比べ、「プチ公益」では、国民の誰もが参加でき、価値を創造することができる。このような一人一人の小さな善意が、慈善事業全体の進歩を推進していく。
中国社会科学院社会学研究所の楊団研究員は、「『プチ公益』は、社会の基底層が自らの意志で始める新しい文明運動だ。無味乾燥は富の再分配ではなく、血の通った人間性の善と美の現れである」と指摘した。
北京師範大学中国公益研究院の王振耀院長は、「中国人は、ニューメディアを活用し、自分の小さな善意を社会全体の中で表現・実行し始めている。ネットワークの発展とともに根付いてきた「プチ公益」は、中国公益慈善事業の歴史を書き替えるだろう」との見方を示した。
北京大学新聞傳播学院の師曾志教授は、「ネットワークの利便性とスピード性によって、より多くの人々が他人に対する関心と愛を表現するようになり、中国国民は慈善の心を大いに奮い立たせるようになった」と語る。ニューメディアという新しい環境の下で、ごく普通の人の「人助けをしたい」という願いが、最大限まで実現可能となったのだ。