中国公安部(公安省)は14日、8月にネット犯罪の一斉取り締まり特別プロジェクトをスタートして以降、各地公安機関が一連のネット関連犯罪の解決に取り組んだ結果、著しい効果が得られたことを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
現時点で、解決に至った刑事事件は4400件、逮捕された犯罪容疑者は8900人、摘発された犯罪グループは700、整理・粛清されたネット上の有害情報は188万、違法有害情報を頻繁に掲載したことで集中取り締まりの対象となった悪質サイトは3500を、それぞれ上回った。
一斉取り締まり特別プロジェクトがスタートして以来、各地の公安機関は、ネット上での銃販売、オンライン詐欺、オンライン窃盗、ハッカー攻撃、ネット上の違法PR活動、海賊版製品のオンライン販売など多くのネットワーク関連違法犯罪事件を解決し、ネットワークをめぐる環境浄化に大きな功績を残した。
公安機関は、ネット上での違法PR活動や個人情報の販売といった新たな犯罪の広がりに対処するため、取り締まりの強化に努めると同時に、ネットサービス関連企業の自己点検を指導し、違法有害情報を頻繁に配信している多くのネットコミュニティーやフォーラムを法律に基づき整理・粛清した。事件の捜査が進む中で、中国のインターネット管理関連法律の不備や、ISP(インターネットサービスプロバイダ)や宅配企業など関係会社の責任不履行といった問題も明るみ出た。
公安部関係者は「ネット犯罪行為の取り締まりは、長期戦にならざるを得ない非常に難しい任務だ。公安機関は取り締まりをいっそう強化し、いくつかの重大ネット犯罪事件を重点的に捜査し、違法問題が際立っている一部のウェブサイトやISPを取り締まり、国民のために安全・文明的・健全なネットワーク環境を作り出す方針だ」と語った。
「人民網日本語版」2012年10月15日