浙江省杭州市公安局余杭区公安支局はこのほど、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」で、「飲酒運転刑の受刑者が国家公務員採用試験、弁護士試験、人民解放軍入隊試験に出願することは認められない」という内容の警告を発信した。この投稿が社会に大きな波紋を巻き起こし、白熱した議論が展開されている。飲酒運転で捕まった人に科されるペナルティーとしては、「あまりにも重たい」のではないだろうか?新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
物議をかもした杭州市公安局余杭区公安支局のミニブログによると、「飲酒運転を行って関連法律により処罰を受けた人は、国家公務員・弁護士・人民解放軍入隊などの試験に出願することはできず、会社を立ち上げる際に必要な営業許可証を申請することも不可能で、交通事故を起こした場合は、保険会社から弁償金を受けることができないという。これは、ネットユーザーの間に大きな波紋を呼んだ。「酒の飲み過ぎと窃盗犯罪が同じ結末。どちらも人生が台無しになる。是正行き過ぎの感が否めない」という意見の人がいた。一方、「酒気帯び運転や酒酔い運転による危険は極めて高く、それによって生じる悲劇は少なくない。飲酒運転違法者を罰し、違法行為の代償を高めることは、交通事故の発生率低下において根本的に役に立つ」との意見も出た。
余杭区公安支局広報課の胡氷課長は、「飲酒運転は、絶対に軽視できない行為だ。それによってもたらされる危険はあまりにも大きく、酒気帯び運転・酒酔い運転の撲滅は、大多数の市民が支持している。飲酒運転への刑罰適用は、警察が何度も繰り返し説教するより、ずっと宣伝効果があり、実際の効果もある」とコメントした。
「飲酒運転への刑罰適用」が実施されてから、飲酒運転による交通事故の発生件数はやや減少し、「乗ったら飲まない。ドライバーにお酒を勧めない」という風潮が、社会に徐々に浸透し始め、運転代行業も次第に盛んになってきている。