さらに、これも私見ではあるが、スポーツの祭典であるオリンピックは、その国の文化、ソフトパワーが存分に示されるヒノキ舞台であり、ゴールド・メダル・オンリーだと言っている人たちも、かりに中国のゴールド・メダルがゼロだったら、まっ先に不満の声をあげるに違いない。現代史において、中国と同じ境遇にあった国でいまだに競技スポーツの面で立ち遅れている国もある。中国がここまで伸びてきたことはすばらしいことで、胸を張って喜んでよい。
しかし、ゴールド・メダルの構成やこれまでパッとしなかった種目にも、力を入れる必要があることも確かだ。
リオ・オリンピックを目指しての高原地帯でのトレーニングが始まっているらしいが、三年後のこととはいえ、世界で二位という地位を保ちつづけ、さらに伸びるためには、いまから始めることは正しい。他国の選手たちも、中国を追い落とすためにいろいろ策を練っているのだから。女子バレーボール・チームの無念の敗退がそれを端的に示している。強くなることは、追われる立場に立つことを意味するのだから。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月15日