もう一つの原因は、日本の夫たちが頼りないことにある。家庭を守ることに関して、日本の男性は欧米の男性と比べとてもだらしない。
スイスやドイツ、アメリカの夫たちは毎日平均3時間を費やして子供の面倒を見たり、料理を作ったりしている。一方、日本の夫たちはたったの1時間だけだ。そのうち子供の面倒を見る時間は15分だという。
日本男性は育児休暇を取得することもできる。しかし取得する人は極めて少ない(2.63%)。伊藤信子さんは、「私の夫も育児休暇をとったことがない」と言う。
「ほとんどの男性は休暇を取りたがらない。たぶん彼らも家に帰って家事を手伝いたいと思っている。一方で、自分が頑張って働かないと出世できないし、担当を外されるかも知れないと思っている」。
多くの日本女性が子供を生んでも職場で働き続けたいと思っているのは確かだ。しかしその際にもう一つの問題が生じる。子供の面倒を見る人がいないという問題だ。