中華料理が好きなのは日本の首相の共通点であるとも言える。東京・六本木にある中国雲南料理店「御膳房」には、それも「首相特選雲南キノココース」と名づけられた高級コース料理があり、値段は1万8000円である。その名の由来は、鳩山由紀夫氏が首相就任3日目に幸夫人を連れて訪れ、雲南キノコ火鍋を堪能し、絶賛したことからだという。菅直人首相も伸子夫人と共に訪れている。
歴代の首相や、あの手この手を講じることに長けている日本の政治家にとって、高級料亭やレストランは、ただ単に美食を味わうためだけの場所ではない。日本には「密室政治」と言う言葉があるが、それは政治家たちが料亭やレストランのVIPルームに集まって密談をすることである。
赤坂の会席・ふぐ料理店「陽羅野家」の女将・陽羅野美智子さんによると、政治家らは誰と密談しているかが知れ渡らないように、一人一人別々に店を訪れ、帰るときも故意に時間をずらして店を出る。安倍首相は政界の要人らとの密談に良くこの店を利用し、昭恵夫人と一緒に訪れたこともあるという。面白いことに、野田佳彦首相は首相に選ばれた3日前にわざわざこの店を訪れている。安倍首相も自民党総裁に当選する3日前に来ている。これはただの偶然だろうか。政治家たちが直接飲食代を払って帰ることはなく、領収書は決まって、そのまま政治家たちの事務所に送られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月8日