中国社会科学院病原微生物・免疫学重点実験室の研究員は8日、この度の鳥インフルエンザ(H7N9型)ウィルスの遺伝子情報を解析した結果、H7N9型ウィルスの8本の遺伝子のうち、H7遺伝子は浙江省のアヒルから分離されたウイルスに近似しており、このウィルスの発生源を更に遡ると、韓国の野鳥で見つかることが多いウィルスと類似していることがわかった。また、N9遺伝子は韓国の野鳥から分類されたウィルスに近似している。その他6本の遺伝子はH9N2型鳥インフルエンザのウイルスに近似していた。ウィルス遺伝子の照合と類似性を分析した結果、H9N2型ウイルスの起源は、中国の上海市、浙江省、江蘇省などのニワトリであることがわかっている。遺伝子の再集合が発生した場所に関しては、上海市と江蘇省南部・浙江省北部を含む長江デルタの可能性が高い。韓国の野鳥が季節により移動し、本来インフルエンザウィルスを持っていた長江デルタのアヒルやニワトリとの間で、感染を繰り返したことで、遺伝子の組み換えが起きた可能性が高い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月9日