増加し続ける中国式の「地方債」
中国の「地方債(地方人民政府の債務)」がわずか数カ月で4兆元から7兆元に増加したことがわかった。専門家は、7兆元、さらにそれ以上に及ぶ地方債は始まったばかりの中国経済の回復を失敗に追い込む危険性が潜んでいると分析する。
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康主席は、銀監会が開いた2010年第2次経済金融情勢分析報告会議で、「2009年末現在の地方人民政府直轄の投融資会社の融資額は累計で7兆3800億元で、前年より70.4%増加し、これは金融機関の普通貸付残高の20.4%を占めている。通年の新規融資額は3兆500億元で金融機関の新規貸付額の34.5%を占め、いよいよ世界で認められる警戒ラインの60%に迫る勢いだ」と述べた。