60~70年代は欧米に倣い、厚化粧が流行っていた。80年代に入ると、薄化粧の「ナチュラルメイク」こそ、東洋人の自然な美しさを引き立てる事ができると分かり、メイクは益々、大衆化したのだ。例えば、山口百恵のメイクは当時の女性の憧れの的だった。
日本のドラックストアの様子。「ナチュラルメイク」は日本の化粧品業界に多くのビジネスチャンスを生み出した。ここ最近、次々と売り出されるメンズコスメもナチュラルメイクのテクニックをベースにしている。
デパートでもメンズコスメの特設コーナーができ始め、化粧水、ファンデーション、アイブロウ、マスカラ、あぶら取り紙など種類の多さは女性にも負けないほどだ。300人の独身サラリーマンに対して行なった調査では、78%の男性が「外見は重要である」と答えた。なぜ化粧品を使うかの質問に対しては、大多数の男性が「人の目が気になる」と答えた。