当時の農奴の生活を思い出す83歳の卓瑪央宗さん(右)と村の高齢者
ご飯を作る格桑の奥さん
3月28日はチベット百万農奴解放記念日である。チベット族自治州の各族人民は昔、民主改革を行い、多くの農奴に土地とその他の生産手段が支給された。農奴は主人に従属しなくなり、長い間「話のできる牛と馬」とされていた農奴と奴隷は、初めて本当の「人間」になった。
記者は28日、雲南省迪慶チベット族自治州シャングリラ県にある達拉村を訪れ、村で日向ぼっこをする83歳の現地の卓瑪央宗さんと話をした。卓瑪央宗さんは、かつて奴隷だったころのことを思い出し、次のように語った。夜が明ける前に働き始め、暗くなってやっと帰ることができた。12歳から26歳まで、奴隷主のために命がけで働き、常に空腹と寒さに耐え、奴隷主に殴られることもときどきあった。「今は毎日多くのものを食べることができ、服が十分あり、気分も非常によい」と幸せそうに話す。
また、もう一人の「格桑」という名前の農奴は、新しい3階建てのチベット式の建物に記者を案内してくれた。この家は3年前に建てられ、面積は約400平方メートル、客間には暖かい囲炉裏があり、木彫りの家具には「吉祥如意」の文字が彫られている。
迪慶チベット族自治州政府はチベット区の農民に高い関心を寄せている。農民は農村医療保険、養老保険、高原牧畜民の子供への補助金制度などを受けることができ、農業税も免除された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月29日