5.米国主導の環太平洋合同演習
米国主導の第23回環太平洋合同演習が2012年6月29日に始まった。これは世界最大規模の海上軍事演習で、22カ国の42隻の軍艦、6隻の原子力潜水艦、200機以上の軍用機、2万5000人の兵士が「環太平洋−2012」と呼ばれる軍事演習に参加した。同演習は初めてロシアを招いたが、中国は依然として傍観者となった。米国による大規模な演習の主導は、各国の海上共同作戦能力を高め、米国および同盟国の海上ルートのスムーズ化を確保する他に、軍事力の誇示によりアジア太平洋地域全体に圧力をかけ、中国を含むアジア太平洋で台頭する新興軍事力に備えることを目的とした。