「改革開放」路線から「創新開放」へ
10年間に中国が発揮したチャイナ・パワーは、今後、国際化、都市化、文化、創新化の「四化」に反映されていくと考えられます。例えば、中国企業の海外進出(注2)としての国際化、民生向上の舞台となる都市化、中国ソフトパワー発揮のための中国文化、そして、ポスト「改革」となるであろう「創新」、即ち、「改革開放」路線から「創新開放」路線へと引き継がれるということです。
『人民日報』は、10年来の中国経済を例えて、「中国号という経済列車を最速走行させながら振動が最小だった黄金の10年」と称しています(注3)。
果たして、「黄金の10年」だったかどうかは、評価が分かれるところですが、オリンピック競技に例えれば、準決勝で勝利し、金メダルか銀メダルのいずれかを決めた瞬間の選手の心境にあるのではないでしょうか。
(注1)1961年5月25日、ケネディ米大統領が連邦議会特別両院合同会議で「1960年代の終わりまでに人類を月面に到達させる」と表明し、1969年7月20日、アポロ11号でその公約が実現
(注2)2011年末時点、1万8000余社の中国企業が海外進出
(注3)2010年6月10日『人民日報』
人民中国インターネット版 2012年10月