確固として中国の特色ある社会主義の道に沿って前進し、
小康社会の全面的な実現に向けてたたかおう
︱中国共産党第十八回全国代表大会における報告
(二〇一二年十一月八日 要旨報告)
胡 錦 涛
同志の皆さん
ただいまより、私は中国共産党第十七期中央委員会を代表して、大会に対し報告を行う。報告文はすでに代表の皆さんに配ったが、ご審査をお願いしたい。そこで、ここに私は報告文の全文を読むかわりに、報告文の要旨をまとめて述べたいと思う。
中国共産党第十八回全国代表大会は、わが国が小康(ややゆとりのある)社会を全面的に実現する上での決定的な段階において召集された、非常に重要な大会である。今大会のメインテーマは次のとおり――中国の特色ある社会主義の偉大な旗じるしを高く掲げ、鄧小平理論、「三つの代表」の重要な思想、科学的発展観を導きとして、思想を解放し、改革開放を進め、力を結集し、難関の突破にしっかり取り組んだ上、確固として中国の特色ある社会主義の道に沿って前進し、小康社会の全面的な実現に向けてたたかっていく――である。
まさにこの時、われわれは次のような共通の所感を胸にしている――九十余年にわたる困難に満ちた奮闘を通じて、わが党は全国各民族の人民を結束し、率いて、貧しくて立ち遅れた旧中国を日増しに富み栄える新中国に変え、中華民族の偉大な復興に明るい展望を切り開いた。われわれは党と人民が創り出した歴史的な偉業をいっそう誇りに思い、党と人民がうち立てた理想・信念をいっそう確固として信じ、党が担っている歴史的重責をいっそうはっきり認識するようになった。
現在、国内外の情勢や党内事情は引き続き大きく変わりつつあるが、われわれの恵まれている発展のチャンスと直面しているリスクや挑戦もかつてないものである。全党はぜひとも人民の信頼と切なる負託を銘記し、いっそう発奮して勤勉に働き、引き続き科学的発展を推し進め、社会の調和を促し、人民の生活を改善し、人民の福祉を増進させて、時代から与えられた、栄えある、困難に満ちた任務を完遂しなければならない。