党の第18期三中全会が改革開放の全面深化を主要議題としたことは、われわれの党が鄧小平理論、「三つの代表」の重要思想、科学的発展観を導きとすることを堅持し、新しい情勢のもとで断固として揺るぐことなく党の基本路線、基本綱領、基本的経験、基本的要求を貫徹し、断固として揺るぐことなく改革開放の旗印を高く掲げるという重要な意思表示、重要な表現である。
議題の確定後、中央政治局は文書起草グループの設置を決め、私がリーダーを務め、劉雲山同志、張高麗同志がサブリーダーとなり、関連部門の責任者、一部の省・市の指導者が参加し、中央政治局常務委員会の指導のもとで三中全会の『決定』の起草作業に取り組んだ。
文書起草グループの成立以来、7カ月近くの間、幅広く意見を徴し、特定テーマについての論証を展開し、調査研究を行い、繰り返し討議・修正してきた。その間、中央政治局常務委員会は3回、中央政治局は2回にわたってそれぞれ『決定』について審議するとともに、『決定』の意見徴取稿を党内の一定範囲に配布して意見を求め、党内の古参同志の意見を求め、また特に各民主党派中央、全国工商連合会責任者、無党派人士の意見を聴取した。
フィードバックされた状況から見て、各方面は次のような認識で一致した。三中全会の『決定』は、わが国の改革発展と安定が直面する重要な理論と実践の課題を掘り下げて分析し、改革の全面的深化のもつ重要な意義と未来への方向付けを明らかにし、改革の全面的深化の指導思想、目標・任務、重要な原則、改革の全面的深化の新しい青写真、新たなビジョン、新目標を提起するとともに、改革の全面的深化に関する新思想、新論断、新措置を集約し、社会の声、要求、期待を反映し、全党と社会全体の改革の全面的深化についてのコンセンサスと行動、英知を結集したものである。
また、各方面は次のような認識で一致した。三中全会の『決定』は、改革の全面的深化の戦略的重点、優先順位、主な取り組みの方向、活動の枠組み、推進方式、タイムテーブル、ロードマップを合理的に配置し、改革の理論面と政策面で一連の新たなブレークスルーを成し遂げたが、これは改革の全面的深化の今一度の総布石、総動員であり、必ずや中国の特色ある社会主義事業の発展を推進するうえで重要かつ深遠な影響を及ぼすに違い
ない。
意見を徴する過程では、各方面から多くのすばらしい意見や提案がなされた。党中央は同文書起草グループがこれらの意見や提案を真剣に整理、検討するよう求め、文書起草グループは三中全会の『決定』に対し重要な修正を行った。