国家民族事務委員会の丹珠昂奔副主任は7月29日、中国政府ネットの単独インタビューを受け、「少数民族の文化建設の強化、少数民族の文化事業の発展促進」について、オンラインでネット利用者と交流した。
5つの面での発展
丹珠昂奔副主任によると、新中国成立から60年、少数民族の文化事業は主に次の5つの面で著しい発展を遂げているという。
1.少数民族の優れた伝統文化は保護されており、それを継承、発揚することは中華文化をさらに豊かにする。
2.民族地域の公共文化サービスシステムの建設は着実に推し進められており、少数民族の文化ニーズを満たしている。
3.少数民族の文化や芸術の創作は日増しに豊かになっており、しばしば大きな成果が現れ優れた人材が輩出されるなど、新しい局面を見せている。
4.少数民族の文化産業は迅速に発展し、民族地域の経済社会の発展に対する推進の役割はますます顕著になっている。
5.少数民族文化の対外交流は新たな一歩を踏み出し、国際的な影響力が絶えず強まっている。
「6つの堅持」とは
少数民族文化事業の発展は、60年の実践できわめて重要な経験を積み重ねてきた。そして上記のような成果を収めたのには、主に次の「6つの堅持」が役立っている。
1.「文芸は人民と社会に奉仕する」と「百花斉放、百家争鳴」の方針を堅持し、主要な精神を発揚して相違点を尊重し、多様化を提唱する、そして各民族文化が相互に交流、学び合い、相互に促進し合って、調和の取れた発展を推進する。
2.近代化、世界、未来に向かうことを堅持し、規律を把握し、民族性を保って、時代を具体的に表す。そして少数民族文化の革新を推し進め、少数民族文化の活力を呼びさまし、文化生産力を解放し発展させる。
3.「人間本位」を堅持し、少数民族の人たちの主体的な地位と創造的なイニシアチブを尊重する。現実と生活、民衆に近づき、各民族の生産や生活を反映し、人々に喜ばれる優れた精神的な文化作品を創作して、少数民族文化の吸引力と感染力を強める。
4.社会的な効果と利益を最優先にすることを堅持し、経済的な効果と利益、社会的な効果と利益の統一を実現し、祖国の統一、民族の団結、社会の調和の取れた思想や文化のために提唱する。愛国主義を中心とした偉大な民族精神を発揚し、先進的な文化を発展させ、健全で有益な文化をサポートし、遅れた文化を改革、堕落した文化を制圧する。
5.基本的な公共サービスの均等化を堅持し、少数民族と民族地域の文化事業の発展を優先させ、少数民族の基本的な文化的権益を保障し、各民族が文化的改革の成果を共有することを確保する。
6.少数民族と民族地域の現実から出発し、その土地の事情に適した措置をとり、少数民族の文化事業の発展をサポートする。また十分に市場メカニズムの役割を発揮し、社会的な力による文化事業建設への参加を奨励して、文化事業と文化産業の持続可能な発展を促進する。
「チャイナネット」 2009年8月6日