中国では昨年8人の省クラスの高官が検察に起訴され、改革開放以来、反腐敗の成果が際立った年だった。中国最高人民検察院の曹建明検察長は11日、今年は指導機関や幹部の職権濫用や汚職、賄賂、職務怠慢や過失などの犯罪事件を厳しく取り締まると述べた。
昨年、汚職や賄賂で起訴された省クラスの高官は、広東省の陳紹基・元政協主席、浙江省規律委員会の王華元・元書記、最高人民裁判所の黄松有副院長、国家開発銀行の王益副頭取など8人。
また中国核工業集団公司の康日新・元総経理、中国石油化工集団(シノペック)の陳同海・元総経理などの中央国有企業の管理者に関する重大犯罪事件は調査の上で処理され、中国共産党の腐敗を処罰するという固い決心を具体的に示すものとなった。
アナリストは、高官や中央企業の管理者が次々と摘発されているのは、中国の反腐敗が強化されているためだと指摘している。
「チャイナネット」 2010年3月12日